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UPDOWN  俳句          UPDOWN  作者名

いっぴきの金魚と暮らす銀座に雨 好井由江
いつ死ぬる金魚と知らず美しき 高浜虚子
いつ見ても金魚明るく歳をとる 村田まさる
いづれ死ぬ金魚時々空気を呑み 星野昌彦
くず金魚どこの祭も知っている 岩﨑又一
こらへたるは尾の筋力や蘭鋳 吉本宣子
これどう?金魚がドレス見せに来る 尾崎竹詩
とりあへずサラダボールに金魚飼ふ 平田冬か
ふはふはと金魚ふはりと男かな 内野修
めごめごといわれて金魚転びけり 徳才子青良
めわらべの黒い金魚もすくいけり 池嶋庄市
もう恋に縁なき金魚の深睡り 勝村茂美
わが家のけふの出来事金魚の死 上村占魚
フオンタの画布の裂け目に金魚嵌る 福富健男
リコピンの色と透けてる金魚かな 佐藤日和太
上品なり金魚鉢からご出勤 小町圭
出目金に睨まれてゐる昼の酒 西野草几
吾に向かい話し上手の夜の金魚 篠原元
地震の揺れことさら強し金魚の鰭 福富健男
奥の間に金魚が浮いておりしかな 谷口慎也
妻の愚痴聞きあきました金魚鉢 髙橋秋月
寝返りをうつて眠らぬ金魚かな 近藤栄治
少し老いたり蘭鋳の口を覗き 坂本蒼郷
掬いたる金魚*戻して兵発ちぬ 加藤風信旗
掬はれてもう逃げなくていい金魚 畑佳与
掬ひたる金魚水より冷たくて 川崎陽子
暑いなあ 金魚は一つ泡を吐く 山本芒原
末の子の今の悲しみ金魚の死 上野泰
江戸川や金魚もかかる仕掛網 依光陽子
火星にも月にも遠し金魚鉢 山本京子
珊瑚礁を故郷と思ふ金魚かな 栗林浩
突然に金魚の色の褪せにけり 輪島淳子
縦横に金魚のいくさ金魚池 中井不二男
蘭鋳に一すじの泡 ひろしま 玉木祐
蘭鋳死すインターネットに火星盈ち 須藤徹
行末のあたり金魚鉢置きぬ 石田よし宏
金魚から青空は見えるだらうか 田口武
金魚ただしづかに弟征く日来ぬ 森川暁水
金魚ならまだ飼えそうな持ち時間 髙橋悦子
金魚の水新しくして眠られず 寺井谷子
金魚の都合で白髪一本ずつ染める 村井和一
金魚も孤独気泡を一つまた一つ 三谷昭
金魚大鱗夕焼の空の如きあり 松本たかし
金魚愛す白鳥となるバレリーナ 前川弘明
金魚手向けん肉屋の鉤に彼奴を吊り 中村草田男
金魚掬う少女に不幸兆しおり 森田智子
金魚村金魚水ごと貨車に積む 平野みよ子
金魚死す全身打撲らしい 横須賀洋子
金魚死に幾日か過ぎさらに過ぎ 八田木枯
金魚田のさまざまな影さかしまに 久保純夫
   
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