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UPDOWN  俳句          UPDOWN  作者名

こんな日は髪切りにゆく蕗のとう 安保弘子
ちゃんまいろとは魁の土地言葉 齊藤美規
ふきのたう苦し苦しと酒すすむ 鳥海高志
ふきのとうひいふう明日の風が吹く 伊達みえ子
ふきのとう日溜りというかすかな毒 守谷茂泰
ふきの薹一寸法師の椀のなか 白井幸子
ふる里の土ごと摑む蕗の薹 武本松久
ほろ苦きわが来し方や蕗の薹 水上山機
まだ風の知るのみ丘の蕗の薹 白石のぶ子
みどり児の生の躍動蕗の薹 浜田輝子
もう我のこころをはなれふきのたう 藤田湘子
ゆめ二つ全く違ふ蕗のたう 赤尾兜子
わがためにうまれしをんな蕗の薹 平井照敏
一つ笑ひわれもわれもと蕗の薹 近藤美好
一歩づつ去る音来る音蕗の薹 伊藤保子
一段と高い器に蕗の薹 増田豊子
仏舞ひの共に無口や蕗の薹 椿山静女
合併に消えゆくよき名蕗のとう 小島良子(南風)
団塊と呼ばれてきたねふきのとう 服部修一
天文学っておおむね静かふきのとう 宮崎斗士
存へて苦ふきのたう噛みをりしが 伊吹夏生
孫といふ遠近不思議ふきのたう 小野元夫
尖兵の頭が一つ蕗の薹 阿部佑介
平凡と言う幸もあり蕗の薹 浮谷あい子
形代は遊びつかれてふきのとう 河村まさあき
彼はかの諸天善人蕗の薹 榎戸満洲子
徳利に満たす地酒やふきのとう 吉田典子
恙なしそれだけでいい蕗の薹 塚本幸子
水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹 木下夕爾
水音の落ち合ふところ蕗の薹 武田志摩子
湯治場へ行くバスを待つ蕗の薹 石井直子
病む母の掌にのせたるふきのとう 黒川治子
眼帯に白き昏らがり蕗の薹 中村路子
知らぬ間に蕗の芽がでる柿畑 岡本汞二
空海の混じりておりし蕗の薹 大坪重治
笑みかける幸せな顔蕗の薹 松本操
蕗のとうよわい忘れてかけ寄れり 鈴木緑風
蕗のとう生まるる朝の陽を受けて 佐藤洋子(響)
蕗のとう苦味の奥に父母がいる 松下けん
蕗の薹おもひおもひの夕汽笛 中村汀女
蕗の薹乘り継ぎ駅は雨の中 石井直子
蕗の薹傾く南部富士もまた 山口青邨
蕗の薹古ハモニカのうすぐもり 恩田侑布子
蕗の薹向いの家は馬車の上 杉野一博
蕗の薹喰べる空気をよごさずに 細見綾子
蕗の薹地球の表面柔らかし 坂田直彦
蕗の薹幼なき味に会いに行く 菅谷豊治
蕗の薹放電をするスニーカー 石川和子
蕗の薹故郷の訛りもついて来し 古市あさ子
蕗の薹苦味の奥に父母がいる 松下けん
   
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