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UPDOWN  俳句          UPDOWN  作者名

ナガサキや炎昼の影孤立して 江良修
夏の昼しばらく口を開けてゐる 柿本多映
夏真昼死は半眼に人をみる 飯田蛇笏
昭和生き抜き影小さく炎昼ゆく 原京
柏崎駅前割烹夏真昼 宮田朗風
炎える昼牛小屋までの水こぼす 桂信子
炎昼に吐き口という無人駅 西河しん平
炎昼に笑つてゐたる鬼瓦 大盛和美
炎昼に陰(ほと)を描きて筆誅よ 井沢唯夫
炎昼のおのれの影に子をかくす 日下部宵三
炎昼のかちっと嵌り死と鍵と 金原まさ子
炎昼のきはみの櫛を洗ひけり 岡本眸
炎昼の亀よ祖があり子の亀も 花谷和子
炎昼の兄の背中に展翅台 東金夢明
炎昼の女体のふかさはかられず 加藤楸邨
炎昼の戸板一まい生臭し 中村和弘
炎昼の扉バタンとモノクローム 関文子
炎昼の控へ選手の拳かな 古閑容子
炎昼の男は無言万華鏡 坂本箕子
炎昼の胎児ゆすりつ友来る 野澤節子
炎昼の街を引っ張る市電かな 中川広子
炎昼の馬に向いて梳る 澁谷道
炎昼の鬼火を宥めいたりけり 中村路子
炎昼の鰐乾きたる海戦図 荒川千枝子
炎昼へぷっと吹き出す含み釘 三河晃
炎昼へ影をしまって人と会う 小松雅朗
炎昼や木蔭に入れば深呼吸 志村たけお
炎昼や疲れを知らぬ子に疲れ 広瀬邦弘
炎昼や街に縄紋人あふれ 水谷郁夫
炎昼や黙禱は巨象のごとく 金子晴彦
炎昼を稲妻形に虫飛べり 中村和弘
炎昼行く切り取り線をはみ出して 城内明子
犬吠の波旋回す夏の午後 山菅恵子
老いがたし炎昼の街に立ち読みし 北原志満子