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UPDOWN  俳句          UPDOWN  作者名

いちにちの赤きところに滝の音 渋川京子
いつきても滝を見にゆく山の晴 雨村敏子
うしろから突き落とされて滝である 大畑等
さめざめと泣く滝もあり山の裏 秋尾敏
ずるずると生きたところで滝に会う 菊地京子
そらのはて遠くしずかに瀑布ある 宇井十間
とどろきのなかに無音の神の滝 桂信子
ひと時を滝といっしょに落ちている 前田霧人
ふるさとの朽ちてより瀧光り出す 竹岡一郎
みくまのの精神滝と現じたり 上田五千石
みちのくに戀ゆゑ細る瀧もがな 筑紫磐井
アフリカの虹の宴や滝の露 穂満史郎
エスカレーターの滝壺食品売場 薄木滋
チキンライスと滝の睡眠不足な味 藤後左右
一ところより行きどころなき瀑布 対馬康子
一としきり称名瀧は雲間かな 谷雪里
一滴の我一瀑を落ちにけり 相子智恵
一瀑があり恋の火のまうしろに 恩田侑布子
一瀑の前正眼の構へにて 松王かをり
一瀑は柩にいれて立てておく 高岡修
上向きの岩滝水を受け止める 杉浦圭祐
乾坤に丈を縮めて那智の滝 宇多喜代子
何か言って滝を蹴ってるお嬢さん 藤後左右
千年の留守に瀑布を掛けておく 夏石番矢
千段の瀧のしぶきの逆落し 大西岩夫
地上まで滝であること忘れけり 山本敏倖
堂々と悟りきったる瀧全裸 稲葉明日香
大滝を拝むところに火の匂い 杉浦圭祐
女滝の前に佇つ男 やさしくなる 明石春潮子
妻ねむらせ部屋中に滝落しみる 阿部完市
姫神の水のきてゐる作り滝 小菅白藤
岩覆う白き天より那智の滝 杉浦圭祐
後ろより抱くいつぽんの瀧なるを 恩田侑布子
息つめて瀧浴ぶ心経とぎれとぎれ 吉田未灰
手の甲の透けきて滝の落差かな 加藤知子
昼夢を見たの見ぬのと滝の前 宇多喜代子
暗緑の滝先陣を争えり 中村武男
未来より滝を吹き割る風来たる 夏石番矢
森青し滝への道の九十九折 石澤遥
次の間にときどき滝をかけておく 中尾寿美子
滝おちてこの世のものとなりにけり 曾根毅
滝となり水の切れはし海となる 北見弟花
滝となる大志悠々たる湖水 飯島てる子
滝に顔一瞬泣いて崩れけり 高桑弘夫
滝のおもてはよろこびの水しぶき 山上樹実雄
滝の上に何見てゐるや男として 櫻井博道
滝の前男女異なる体操す 小田亨
滝一条神樹に宿る力瘤 佐藤静水
滝仰ぐ胸中の無垢登山口 住谷不未夫
滝壺にゐて真白き夢を作(な)す 松澤昭
   
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