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UPDOWN  俳句          UPDOWN  作者名

「おしん」観て泣きゐし父の墓洗ふ 久富かつよし
きつねつき墓ふたまわりして帰る 鈴木八駛郎
きやうだいの縁うすかりし墓参かな 久保田万太郎
その内に入れてと洗う父の墓 橋本七生子
はげましを深くふかめて父母の墓 橋本七生子
ふたりして笑うてをりぬ墓参人 八田木枯
ふりむいてまだ海見ゆる展墓かな 木下夕爾
ふるさとの色町とほる墓参かな 皆吉爽雨
むらさきになりゆく墓に詣るのみ 中村草田男
もつ花におつるなみだや墓まゐり 飯田蛇笏
他郷にて眠るほかなき墓洗ふ 猪俣千代子
何程の孝尽くせしか墓洗ふ 荒井恒友
凡(およ)そ天下に去来程の小さき墓に参りけり 高浜虚子
同じ日を刻める塔婆墓参 照井翠
四人しか顔浮かばない墓洗ふ 上松泰
墓参りは七里ヶ浜下車海を背に 江森定子
墓洗い赤き吾が名も洗いけり 中村あい子
墓洗ひ真正面から老いてゆく 横坂けんじ
墓洗ふ「つや十七」とかすれしを 竹岡一郎
弟の家が丸見え墓洗ふ 市川薹子
掃苔や永久に幼き兄弟 徳永髙男
母の墓いつも並んで洗い居り 橋本七生子
湖の小さく見ゆる墓参かな 柏柳明子
父の墓一人ひっそり靜かなり 橋本七生子
父母の墓石はいつも無味無臭 高島征夫
秘めしまま征きし恋なり墓洗ふ 川崎黒兎
花束のセロファンくもる墓参かな 大木あまり
草刈って見渡すかぎり父の墓 柿畑文生
虫除けの煙を腰に 墓掃除 舟坂一善
農休めし言訳もして墓洗う 亀山公一
集合の前の墓参となりにけり 田中忠子