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UPDOWN  俳句          UPDOWN  作者名

おかめひょっとこ踊る指先から枯れて 髙橋京子
きささげに 天枯れ残る 雲の彩 高部雅堂
ことごとく枯れし涯なり船の中 石田波郷
ただ枯れてゆくだけ母のうすい背 尾原葛
わが山河いまひたすらに枯れゆくか 相馬遷子
キリストの消えたる丘の枯茨 中川屺城子
冬枯の中を流るる水の照り 二村いさお
冬枯れのまたたきに似て父の椅子 下村洋子
加速する時間わたくし枯れ急ぐ 油津雨休
千草枯る野道弾きぬ子等の声 松元惠子
地と水と家ずたずたに捨て田枯る 小川水草
失せものは大和魂枯れ無辺 吉田未灰
完膚なきまでに枯れけり日暮れけり 西條泰弘
山頂の駅に冬枯殺到す 小泉恭子
幾万の絮落ちて野の枯れつくす 松村禎三
日ざしつつ枯れてゆくもの華やげり 木村流流
枯るるもの枯れざるものも吹かれをり 岩本多賀史
枯れし地の果より来たる騾馬と人 加藤瑠璃子
枯れすすむ縄すでになく朽縄も 堀之内長一
枯れてゆくものの明るさ乳母車 和田浩一
枯れてゆく蟷螂にあり炯眼は 伊藤政美
枯れてゐるものに浅間のゆふぐれも 今井杏太郎
枯れという光の中にいて盲 宮寺芙蓉
枯れまいとしておんどりは走るなり 田邊香代子
枯れ切ってこそ弾みある雑木山 望月英男
枯れ切つてピカソの天地左右かな 石田よし宏
枯れ澄みて鳥は夕日の中にあり 斎藤由紀
枯れ激し己れはげます平手打ち 吉田未灰
枯山へ枯野の声が走りこむ 青柳志解樹
枯山河ひとつの石の在りどころ 東金夢明
森閑と枯れて虚空に風を飼う 津沢マサ子
父母の部屋よく覗く日の枯すすむ 吉田成子
猫とわたし手順通りに枯れてくる 沖和子
百枚の枯田率いて通夜に行く 平松彌榮子
窓の蔦枯れて明るむ『歎異抄』 室生幸太郎
蓮池の枯一茎に始まれり 白神隆江
被写体は枯れて小さな母の肩 尾原葛
逝く人へ四辺茫々枯れ尽くす 吉田未灰
野山枯れ音なき雨をひからしむ 園部鷹雄
隠岐枯れて大赤断崖(おほあかなぎ)の吹かれけり 佐怒賀正美