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UPDOWN  俳句          UPDOWN  作者名

いくたびも震ふ大地や寒昴 桂信子
いづこまで母負ひゆかむ冬銀河 八重樫弘志
たましいを煙草に預け冬銀河 和田住美枝
たましいを蹴りつつ還る冬銀河 須藤徹
ほろ酔の暖簾出ずれば冬の星 軽部榮子
ゆびさして寒星一つづつ生かす 上田五千石
オブラート色の彼女と冬銀河 澤田吐詩男
オリオンの見え初む山古志寂莫たり 本多豊明
オリオンの飢えれば海に滅びるか 橋本直
オリオンへ向く大年の滑走路 奧坂まや
オリオンをのせてきれいな巴投げ 三木基史
ガラス切る音を短く冬銀河 対馬康子
シリウスを心臓として生まれけり 瀬戸優理子
チャルメラの冬の星座を温めたり 河口白矢
フルートの唇さらさらと冬銀河 十河宣洋
人は人われは余命と冬の星 柴田白陽
仔狸の敏捷山の冬銀河 辻本孝子
傾いてゐる私と寒銀河 川村智香子
光年の月日はながれ冬銀河 田中里佳
再びは生れ来ぬ世か冬銀河 細見綾子
冬の星むすんでひらいて金平糖 鈴木節子(道標・俳句人)
冬の星神々の棲む峰白く 宇井十間
冬の星自分にだけの悪事かな 石田よし宏
冬北斗武士道行方不明なり 松下總一郎
冬銀河 兎の耳へ合図して 西村安見子
冬銀河この世通りし父よ母よ 伊藤政美
冬銀河は馬の体内へと流る 守谷茂泰
冬銀河わが靴音が先を行く 井山淑子
冬銀河アロマオイルを滴らす 水内和子
冬銀河コトリとひとり降ろしけり 谷口慎也
冬銀河トライアングル鳴りそうな 高田節子
冬銀河北斗の柄より星とべる 梓真弓
冬銀河大和の闇を深くせり 川﨑奈美
冬銀河島黒糖の地釜炊き 眞榮城いさを
冬銀河星の花たる父母います 小橋啓生
冬銀河母の漕ぎ出す櫂雫 小池つと夢
冬銀河濤の奈落のあるばかり 武田伸一
冬銀河特急ひたちガタゴトと 須崎敏之
冬銀河真珠の海の目覚めかな 中野稔子
冬銀河腕立て伏せの父がいる 清水伶
冬銀河記憶の淵をかがやかす 平野みよ子
冬銀河降りてタクシー拾いたる 山戸則江
冬銀河青春容赦なく流れ 上田五千石
冬銀河鳴るは安寿のむかしより 谷山花猿
凍て星と入浴をせり露天風呂 福島清
凍星や遠くレールのうづく音 神﨑ひでこ
凍星を瞳に宿しキタキツネ 永原春星
包丁の切れ味ためす冬銀河 奥山和子
天にオリオン地に我等の靴音のみ 楠本憲吉
天狼へ何かを祈り窯塞ぐ 櫻井かなう
   
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