俳句-検索
俳句-検索結果一覧
以下の70件が検索されました。 |
| いつよりか遠見の父が立つ水際 | 中村苑子 |
| うしろ手に閉めし障子の内と外 | 中村苑子 |
| この冥き双ひ鳥かな山河かな | 中村苑子 |
| さしぐむや水かげろふに茜さし | 中村苑子 |
| すれ違ふ春の峠の樽と樽 | 中村苑子 |
| わが墓を止り木とせよ春の鳥 | 中村苑子 |
| わが春も春の木馬も傷みたり | 中村苑子 |
| わが朝の夢におくれて来し鳥か | 中村苑子 |
| 一度死ぬふたたび桔梗となるために | 中村苑子 |
| 人妻に春の喇叭が遠く鳴る | 中村苑子 |
| 余命とは暮春に似たり遠眼鏡 | 中村苑子 |
| 俗名と戒名睦む小春かな | 中村苑子 |
| 冬うらら海賊船は壜の中 | 中村苑子 |
| 凧一つ貌のごときが冬空に | 中村苑子 |
| 凧(いかのぼり)なにもて死なむあがるべし | 中村苑子 |
| 古き日にとり巻かれゐて墓となる | 中村苑子 |
| 地の春に水の絶景はじまりぬ | 中村苑子 |
| 夕ざくら家並を走る物の怪よ | 中村苑子 |
| 夕べ著莪見下ろされゐて露こぼす | 中村苑子 |
| 天と地の間(ま)にうすうすと口を開く | 中村苑子 |
| 天地水明あきあきしたる峠の木 | 中村苑子 |
| 如月も尽きたる富士の疲れかな | 中村苑子 |
| 我れ在りて薄き夕日となりにけり | 中村苑子 |
| 振り向けばふるさと白く夕霰 | 中村苑子 |
| 春の日やあの世この世と馬車を駆り | 中村苑子 |
| 春山の色に消えたる箒売り | 中村苑子 |
| 昨日から木となり春の丘に立つ | 中村苑子 |
| 晩年は桜ふぶきといふべかり | 中村苑子 |
| 木の梢に父きて怺へ怺へし春 | 中村苑子 |
| 桃のなか別の昔が夕焼けて | 中村苑子 |
| 桃の世は粗朶のやさしき火なりけり | 中村苑子 |
| 桃の世へ洞窟(ほこら)を出でて水奔る | 中村苑子 |
| 桃の実の真昼恥ぢらふ賑はひあり | 中村苑子 |
| 桃の木や童子童女が鈴鳴りに | 中村苑子 |
| 死なば死螢生きてゐしかば火の螢 | 中村苑子 |
| 死にそびれ糸遊はいと遊ぶかな | 中村苑子 |
| 死に遅れたる父は父どち魚遊び | 中村苑子 |
| 死後の春先づ長箸がゆき交ひて | 中村苑子 |
| 母の忌の空蟬を母と思ひ初めし | 中村苑子 |
| 永き日や霞に鳥を盗まれて | 中村苑子 |
| 流るるは春立つ水か枕灯か | 中村苑子 |
| 浜木綿や兄は流れて弟も | 中村苑子 |
| 消えやすき少年少女影踏み合ふ | 中村苑子 |
| 澪標(みをつくし)身を尽くしたる泣きぼくろ | 中村苑子 |
| 父の奥に雪降り子守唄遠し | 中村苑子 |
| 父ら睦みて濡れ紙いろの小魚干す | 中村苑子 |
| 父母未生以前青葱の夢のいろ | 中村苑子 |
| 生前も死後も泉へ水飲みに | 中村苑子 |
| 綾とりや小鳥殺しの春の雪 | 中村苑子 |
| 翁かの桃の遊びをせむと言ふ | 中村苑子 |